自分でできる背中の痛みの治療
背中の痛みにはその原因によって様々な治療法がありますが、筋膜異常と神経組織の弱化による痛みであれば自分で行える治療法があります。
カウンターストレインという方法で、筋膜リリーステクニックとも呼ばれ、コツさえ掴めばどなたにでも安全に実行できます。二人ペアになって行うのが理想ですが、自分一人でも効果をあげることができます。
痛みがあるのは右、左、真ん中とそれぞれですが、まず上向きで横になり大きめの枕を用意します。背中が丸くなるように肩口から大きめの枕を使って寝ます。次に膝を曲げて脚を持ち上げます。股関節と膝関節が丁度90度位になるようにして持ち上げますが、これをペアの方が支えます。寝ている人は完全に力を抜いた状態です。
この姿勢は椅子に座って背中を丸めた状態と同じです。この姿勢から上体もしくは下肢を少し動かして、痛い背中が楽になる姿勢を探します。痛みが少し軽減する姿勢で完全に力が抜け、深い呼吸が出来るのを実感できたら、そのまま90秒数えた後、曲げていた足をゆっくり伸ばしてもらいます。
自分でやるときは、横向きに転がって手を使ってゆっくり立ち上がります。あくまで痛みが軽減する姿勢を探すことが治療のコツとなります。さらに神経の組織回復を促さなければまた同じことを繰り返しますので、少食と甘い食べ物を抜くことを心がけましょう。一度だけではなく数日に分けて繰り返し実行してみましょう。