背中の痛みの原因
背中の痛みにはさまざまな原因が考えられ、詳しい原因は実際に病院に行って検査をしてみないと分かりませんが、その症状からある程度原因を推測することは可能です。
背中を押すと痛みがある場合→コリ(筋肉痛)や炎症などが考えられます。血行不良や過度の緊張、ストレス、睡眠不足などが原因で起こる「筋筋膜痛症候群」であれば、マッサージや湿布、鍼灸治療やカイロプラクティックなどにより改善する可能性がありますが、化膿性脊椎炎、化膿性椎間板炎等の炎症の場合にはマッサージなどで改善することはありませんので、医師の診察を受けて 抗生物質の投与などしかるべき処置を受ける必要があります。
動くと背中に激痛が走る→椎間板ヘルニアや良性・悪性腫瘍などが疑われますが、病院でMRI検査を行うことで発見することができます。突然背中に激痛が走る→狭心症、心筋梗塞が疑われますが、病院で心電図検査をすることで診断が可能です。
また「関連痛」といって、背中とは全く違う場所の痛みを脳が背中の痛みと勘違いしてしまうこともあり、例えば虫歯が原因で背中に痛みを感じるような場合もあるようです。
特定の疾患によって起こる背中の痛みには特徴的なものがあるので、ある程度原因を予測することが可能ですが、症状の出方には大きな個人差がありますので、一度病院へ行き、問診や触診、必要に応じてレントゲンやMRI、心電図などの検査を行い、原因をはっきりとさせることです。